単身で生活をしていると、カップルや家族で生活をしている時よりも効率は悪いです。食費や水道光熱費は多少安くなりますが、1人で住んでも2人で住んでも部屋代は同じですからね。しかしながら、1人で住むと気が楽です。カップルや家族とすんでいると“世界中で一番気を使わなくていい同居人”とはいえ、やはりどこかで気を使ってしまいます。こうした気の使い方が苦手な人には、1人暮らしはいいものなのです。

「気を使わなくていい」ということは、「ちょっと生活を変えてみようかな」と思い立ったらすぐにでも引越して新しい住まいに移るなどということも簡単にできます。こういった意味では単身者は「気楽」です。したがって1人で住むことは精神的に開放感を味わうことができますが、経済的にそれを支え切ることができる裏付けがあっての話となります。もし経済的に余裕がなく、ぎりぎりの生活をしているような人には「気楽」どころか精神的に追い込まれている状況ではないでしょうか。「お金ないから今週は外出をやめておこう」などといったことを考えなければならないような人には1人暮らしはムリということです。

単身者は精神的な開放感を味わえてお気楽な生活を味わえますが、経済的にゆとりがないと成り立たないということです。一長一短といったところでしょうか。今の経済状況下で、安定してお気楽な単身生活を手にすることができる人はそう多くはいないのではないでしょうか。