単身者の引越しは「物が少ないだろうから簡単に引っ越せるだろう」と考えられがちですが、実際のところどうなのでしょうか。私の知る限り大半の単身者の引越しは「よくもこんなに買い込んだなぁ」と思うほど、やたらと物が多いようです。女性の場合は洋服、靴、バッグのファッション関連のもので、男性の場合は趣味関連の道具が圧倒的に多いようです。

何度かいろいろなタイプの友人の引越しを手伝いに行ったことがありますが「他にも同居人いるの？」と聞きたくなるほどの荷物でした。女性の場合「そんなに着飾る機会はないでしょ？」と思いつつ、その荷物の量に圧倒されました。男性の場合は「どうせ飽きたら捨てるんでしょ？だからこの引越しは機にある程度処分しちゃいなさい」と思っていました。

単身になると気楽な生活を送ることができるからか、物がどんどん多くなるようです。ですから「単身者だから荷物もないのですぐに終わるでしょ」などといった幻想は持たない方がよいかと思います。人によっては1家族分に近いような荷物を抱え込んでいる人もいました。イメージとしては「一人暮らしだから」というものがあるかもしれませんが、単身者の引越しはなかなか手ごわいです。

問題は「単身者だから」ということで、転居先もワンルームにしていることです。単身者用の貸し部屋というのはたいてい収納スペースが十分でないので、引越し先で結構困ったことがあります。私が手伝った引越しで最悪だったのは、ワンルームに荷物が入りきらずに近所の貸し倉庫を新たに借りた人です。そんな無駄なことをするなら最初から２DKでも借りていればよかったのです。無計画ですよね。