「蜂の子」とは蜂の子どもやさなぎのこと

蜂の子とは何か

「蜂の子」とは、文字通り蜂の幼虫やさなぎのことを指します。ミツバチだけではなく、スズメバチやクロスズメバチ、クマバチやアシナガバチなどの幼虫やさなぎも蜂の子に該当します。
この中でもミツバチは、メスの蜂がローヤルゼリーやハチミツの生産に利用されるため、蜂の子は主にオスの蜂が食べられます。
蜂の子は古くから栄養価の高い食品として世界各地で重宝されており、日本でも様々な地域において伝統食として食べられてきました。
以下、蜂の子の生産地や食べ方、期待できる健康効果について書いています。

蜂の子の生産地

蜂の子は中国や日本、ルーマニアにメキシコ、タイ、エクアドルなどで食べられてきました。日本では宮崎県や岡山県、長野県に岐阜県、静岡県、栃木県、山梨県などで食され、国内では缶詰の蜂の子も主にこれらの地域で製造されています。

蜂の子の食べ方

国内では、蜂の子を甘露煮や佃煮にして食べる方法があります。この食べ方は砂糖や醤油で蜂の子を煮込むだけの簡単な食べ方で、長野県などで親しまれています。岐阜県の恵那市、中津川市では蜂の子を「へぼめし」という炊き込みご飯の具材にして食べる習慣があり、国外では生のまま蜂の子を食べるという地域もあるそうです。

薬用として使用されてきた食品

また、蜂の子は薬としても利用されてきた食品です。その理由は含まれている豊富な栄養成分にあります。中国最古の薬学書とされる『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』でも、「頭痛を治す」、「衰弱した人や内臓の機能に不全のある人の元気を補う」、「長期間服用すると顔色が良くなる」などと書かれており、これと同じく薬として利用できる植物や動物について記した『本草綱目(ほんぞうこうもく)』でも蜂の子は黄疸や皮膚の感染症、便秘に梅毒、心腹痛などに効くとされています。
このように蜂の子は単なる食品としてだけではなく、その豊富な栄養ゆえに人の体を治す「薬」としての役割も担っていたのです。そしてそれは、現在でも健康食品として重宝されている点からも理解できることだと言えます。

蜂の子の効果

では、蜂の子を摂るとどんな効果が期待できるのでしょうか。蜂の子の栄養成分は豊富です。そのため、老化予防や体力増強、免疫力改善などの様々な効果が期待できます。
蜂の子が滋養、健康食品として重宝されている理由もそこにあると考えられます。

老化を防ぐ

蜂の子は老化防止に役立つ効果があります。それは蜂の子には細胞の新陳代謝を促し、肌の生まれ変わりを促進する効果、細胞を傷付ける活性酸素を除去する抗酸化作用があることが理由です。これを可能とする成分はセリン、グリシン、アスパラギン酸、亜鉛などといった成分です。
この作用によって、肌の老化や劣化をどうにかしたいと思っている方や肌の張りや潤いを保ちたいと思っている方にも蜂の子はおすすめできます。

筋肉増強

蜂の子には、人間の体にとって必要な「必須アミノ酸*」と「非必須アミノ酸*」が多く含まれています。

*1:ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、トレオニン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファン、リジン
*2:グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、グリシン、チロシン、アルギニン、セリン、シスチン

これらアミノ酸は筋肉や臓器、爪や皮膚、髪などの材料となり、ホルモンの材料ともなります。特に必須アミノ酸は体内で生成することのできないものであるため、食品などから補給する必要があるのですが、蜂の子はそのための食品としても有用です。
また、蜂の子には筋肉の合成に関わりのある亜鉛も含まれているので、筋肉作りや維持に重宝できるのです。そのため、高齢者の方や筋肉の肥大や増強を考えている方にもおすすめできます。

免疫力を高める

蜂の子にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ピリドキシン、ビオチンといった様々なビタミンが含まれています。これらは体の不調を整え、免疫力を高めるのに役立ってくれます。そのため、蜂の子を摂るとインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが減る可能性があります。

聴力改善効果

蜂の子には「聴力を改善する効果がある」とされています。しかし現在はまだ研究段階であり、「必ず治る」と証明されたわけではありません。しかし難聴患者を研究対象として蜂の子を摂ってもらったところ、確かに耳鳴りによる不安や聞こえにくさの自覚が薄くなったという報告はあります。血液検査でも、難聴の原因ではないかとされる血中のコルチゾール値が低下したという報告もあります。しかしこちらも未だ研究途上であるため、安易に断定はできません。
また、この実験で使われた「酵素分解蜂の子」の研究も現在進行中です。これは蜂の子のアミノ酸を摂取しやすいように酵素の力によってペプチドやアミノ酸を分解したものです。
このように、蜂の子の様々な栄養素を持っているという特性に注目して、色々な健康効果が期待できるのではないかと研究が進められているのです。

蜂の子で健康的な生活を送ろう

蜂の子は世界中で親しまれてきた滋養、健康食品です。近年では蜂の子の健康効果が注目され、サプリメントなどの商品も多数出ています。現在もその効果についてはまだ研究途上のものもありますが、蜂の子に含まれる栄養素が豊富なこと、それによる滋養効果、健康効果があることは確かに言えるでしょう。
中には「昆虫を食べるなんて」と今まで敬遠されていた方も居られるかも知れませんが、この記事をきっかけにご自分に合った蜂の子商品を選んで、試してみることをおすすめします。蜂の子の滋養、健康食品としての効果をぜひ実感してみてください。

出典
蜂の子とはどこで販売されている?
http://www.rotary5030.org/topic22.html