国内の引越しの数が年間500万件前後もあるので、十分商売として成り立つわけです。テレビコマーシャルを流しているような大手の引越し業者は全国に支店を構え、充実した機材を持ち、しっかりとした流通ネットワークを持っているようです。人材もアルバイトから社員まで多く抱えており対応力も抜群でしょう。こんなに充実しているのであれば、大手ばかりが引越し業をできるのかというとそうでもないようです。

引越し業者は大きいところから小さいところまで数多く存在しています。大手はしっかりとしたネットワークと機材で引越し業をシステマチックにこなしているようですが、全ての引越しに対応しきれるほど引越しの授業は画一化されているものではありません。大手が手をつけにくいような引越しも多くあるということです。例えばお客さんの予算が非常に低い時であったり、緊急を要する引越しであったり、荷物がさほど多くなくどう見ても大きな儲けにならないような引越しには、大手は手を出したがりません。

大手にできることと、中小業者にできることには境目があるようです。ネットワークや機材、資金力では大手と競争などできないような引越し案件に、中小引越し業者は活路を見出しているようです。だからといって安泰というわけでもありません。引越し自体がさほど難しい技術がいる商売でもありませんので競争相手は数多くいます。そうなるとどこで勝負をするかというと、やはり金額になってしまうのではないでしょうか。