小学生低学年ぐらいまでは、親の都合で引越しをすることもあるかと思います。私は幼稚園の時に父親の転勤が決まり、四国に引越ししたことがあります。結局３年で東京に戻ってきたので「単身赴任」という手もあったかもしれません。しかし自分が親になってみると「子どもが小さいうちはいっしょでもいーでしょ」という気になるのがわかりました。これが、子どもが大きくなるにつれ、彼らは地域に根差していくのでなかなか家族の引越しというのはしにくくなります。だから中学生や高校生の子を持つお父さんは辞令が下れば「単身赴任」を選択するのです。

お父さんとなって単身者に戻るのはちょっと残酷な話ですが、実際に「単身赴任」の話はよく耳にします。しかし自分の意思で単身者になるのはやはり大学に進学が決まった時ではないでしょうか。ただし自宅からの通学が不可能な大学に進学した場合です。そうでないと親もそう簡単にはアパート代払ってくれません。本格的に単身者になれるのは就職してからでしょう。大学の時とは違い、金銭的にも自分で決めることができるようになるからです。

単身者になってからは恋人ができるまでは“独身貴族”となって青春を謳歌するのです。将来的に結婚した後でも、40歳前後に会社から「○○支店に赴任してくれ」といわれ、単身赴任で「単身者」に戻ることもあるかもしれませんが、結婚するまでの数年間は自分から単身者となる道を選ぶ人が多いことでしょう。