大手の引越し業者と袂を分けて商売をしている業者は、会社の維持費がさほどかかっていない業者です。会社が大きくなるといろいろな維持費が出てきます。そうなると売上を大きくしていかなければ大勢の従業員を支えていくことはできなくなります。ところが中小引越し業者になると余計な会社の維持費はあまり必要ありません。基本的に従業員を支えることができればいいのです。

こうなると中小引越し業者は大手業者のできないような値段で引越しを請け負うことになります。おそらく長い間この構図でバランスがとれていたのでしょう。しかしながら、長引く不況で大手業者はもっと件数を増やしたいということで、中小業者の牙城に切り込むことを画策してきているようです。大手の持っているネットワークや機材をさらに細分化して柔軟な値段を出せるように努力しているということです。

こうなると中小業者はもっと値段を下げて大手の侵入を食い止めようとします。業者によっては身を切る思いで激安の道を突き進んでいるところも多くあるでしょう。これが激安引越社の大競争時代につながっているのでしょう。引越しを依頼する人にしてみたら、引越しサービスの本質「家財の移動」さえ無事にやってくれるのであれば安いところの方がいいに決まっています。もちろん安全・安心も大事ですが、この不況下で依頼主もお金に余裕のある人はそうはいません。

いろいろ探してみると激安引越社はかなりあるようです。やはりどこも値段を前面に激安を謳っているところばかりです。